目覚ましで斗真は起きた
あー、眠い……腰痛てぇ
自分の腰を触る
愛美は相変わらず口を開けて寝ていた
ったく愛美には目覚ましは効かないのか(笑)
「愛美、俺起きるけど?」
耳元で囁く
「んっ……ねむ……」
仕方ないな
斗真だけ下に下りた
「おはよ、斗真くん」
「あっ、おはようございます、あれ、母さんは?」
「今洗濯回しに行ったわよ、ごはんでいい?」
「はい」
「目玉焼きの固さは?」
「半熟が好きなんすけど……」
「愛美もよ(笑)じゃあ半熟で」
斗真は牛乳を冷蔵庫から出した
「愛美は?」
「起こしたけど、ねむいって……俺が出る時にまた起こしますね」
「もう、あの子はほんとに……」
「あっ、斗真起きた?」
「うん、今日の昼は?パンならお金……」
「今日はくうちゃんのお弁当よ」
「ありがとうございます、唐揚げ入りですか?」
「もちろん」
「やった、いただきまーす」
斗真は朝食を食べ始めた
階段のゆっくり降りてくる音がする
「愛美ちゃん?」
「いや、あれは兄貴だよ」
「ふぁ〜眠い」
「ほんとだ、幸司朗だった」
「何?」
「階段の降りる音を斗真が当てたからさ」
「えー、でも俺しか……」
幸司朗が見回した
「愛美ちゃんか……」
「愛美は朝が弱いんだよ、まだ寝てる」
「幸司朗くんは朝食は何食べる?」
「えっ……和食?」
「くうちゃんいる時は和食(笑)」
「卵は?」
「じゃあ、スクランブルエッグでお願いします、母さんコーヒー持っていく」
「わかった」
「ご馳走様でした」
斗真は食器を下げて支度を始める
「斗真くんも幸司朗くんも自分で起きてきて偉いわね」
「母さんが朝動かないから仕方ないですね(笑)」
「私、くうちゃんと話してなかったら寝てるわ(笑)」
斗真は部屋に戻って愛美を起こす
「愛美、もう時間!」
「んー、だって斗真が寝かせてくれないからぁ、眠いよー」
「俺もう出るよ、服着ないと」
「えっ!」
愛美は飛び起きた