愛美は黙ってしまい沈黙になり携帯を置いた

「それは私が子供だから聞いてる?」

「愛美が俺とシタくないなら待つつもりだよ

早いって思うならしないし、意味がわかってるのかなって思って……

中学卒業するまでは手は出さないって母さんとの約束もあった

俺は愛美の意見を聞きたい、これからも大事にしたいから……」


「大事にか……うん斗真、いくら私が子供でも中3だし、学校でも勉強したし」

「俺はね……もっと愛美とイチャイチャしたいと思ってる」

「えっ、してない?今とか……あれ?私は斗真にもたれるのが凄く安心して好きなんだけど」

「やっぱり俺の思ってるイチャイチャとが違うんだな(笑)」

「私が変?斗真の前に座るの恥ずかしくてゲームしながらやばいやばいって心の中では思っててドキドキしてるんだよ」

「えっ?何か今、お互いの気持ちを確かめておきたい」

「どうやって?」

「だからその……身体でって思ったんだよな

まさかキスを拒否られるとは思わなかったからな」

「あれは……」

愛美は自分の唇をめくった

「春休みにゲームのやりすぎで肩こっちゃって口内炎ができて痛いの……」

一瞬の間があった

「ぷっ……アハハハハ」

「もう、笑わないでよ、辛いんだから」

「あ〜腹痛ぇ、もう愛美といれればいいや、楽しいし、焦ってた俺がバカみたいだ」

愛美をぎゅっと抱きしめる

「あのね……斗真の方には多分届いてないと思うんだけどね」

「ん?」

斗真は愛美の顔を見たが愛美は目を反らせた

「廊下とか歩いてるとね、その……見られるのよ」

「誰に?」

「色んな人に……斗真と付き合ってるからだと思うんだけど」

「ごめん、そんな思いしてたの気づかなくて」

「ううん、それだけ斗真が人気がある証拠だしそれはいい事だと思うのね

彼氏が嫌われてるなんて思いたくないし

ただ……たまにね、あいつら、もうヤッテんのかなとか耳に入る訳よ」

「なっ、そんなこと言う奴はぶっとばす!」

「もう卒業したからそれはいいの、冷やかしってわかってるし、私にはやってないって言い返す勇気もなかったから……」