「それは……お前がちゃんと雰囲気を出さないからじゃないのか?」
「俺?」
「斗真がさ、中学卒業まではHしないとか決めてるのもあるから、それもあるとは思うけどな」
「まあ、それは確かに、でも嫌がられたらと思うと……えっ、兄貴は春から彼女は?」
「んー、今は作らない……かな」
「大学でもモテるよな」
「高校の時よりはおさえてるけど……って俺の事はいいんだよ
こんな事は何が正解かなんて教える事じゃないし愛美ちゃんと斗真が同じ気持ちになる事が大事なんだから」
「愛美は……なるかな?子供だし、そもそもそういう気があるのかさえもわからない」
「お前の気持ちをちゃんと伝えないとわからないだろうな」
「俺の気持ちか……わかった、ありがとう」
斗真の誕生日当日
離任式を終えて斗真の家に愛美は来ていた
「泣いてる先生もいたね」
「あぁ」
「今日ね上履きだけでカバンいらなかったからプレゼントは夜に持ってくるね」
「用意してくれたんだ、何?」
「まだ内緒〜(笑)」
「へぇ、楽しみだな」
「そんないいものじゃないよ」
愛美は斗真の前に座った
「斗真の携帯貸してー」
「ん、ゲームする?」
「うん!」
愛美を後ろから抱きしめて愛美の肩に頭を置いた
「あったかーい、斗真のおかげで背中がいつもほっこりだよ」
「俺も愛美とくっついてるとあったかいよ」
斗真は愛美にキスをしようとした
「ちょっと待って、嫌……」
嫌?初めて拒否られた
「何で?…嫌なのか?俺の事が嫌になった?」
「違う、斗真が嫌とは言ってない」
「じゃあ、俺、また自信過剰になってる?愛美に嫌がられたらショックなんだけど、なぁ愛美、嫌なとこは直すし」
「ち、ちょっと斗真、落ち着いて……」
「俺は今日……愛美が欲しいんだよ?」
「私は……ちゃんと斗真の傍にいる」
「そういうことじゃなくて……その……愛美と……シタい、意味わかる?」