愛美の家まで歩いて15分、愛美の家の前で30分程おしゃべりをして斗真は家に帰る
二学期から斗真は高校受験の為に塾に通いだしたから学校帰りが貴重な時間だったのだ
冬休みが終わり三学期の初日の朝、斗真からLINEが入る
‘’熱が出たから学校休む‘’
‘’わかった、お大事に‘’
と返信した
年末年始は斗真は県外にいる祖父の家に行っていた為今日学校終わりにお土産を貰う約束をしていた
始業式が終わると斗真の家に向かった
「あら、愛美ちゃん、来てくれたの?」
「熱ってどんな感じですか?」
「上がって、今仕事の段取りつけて帰ってきたところなのよ
まだ熱があるから今から病院に連れていくつもりよ」
「そうだったんですね」
「私着替えるから斗真を起こしてきてくれる?はい、マスク」
愛美はマスクを付けて斗真の部屋に入った
「斗真どう?」
「んー、しんどい……」
斗真のおでこに手を当てる
「熱いね」
「昨日の夜から熱出始めてさ」
「お母さんが病院行くから着替えしてだって」
「あー、じゃあ、ごめん服出して」
ふぅーと大きな息をして身体を起こした