「斗真が言ったんじゃん……はぁ……ねぇ、話は変わるけど高校どうする?」

「愛美と同じとこにもちろん行くよ」

「斗真は私立の強いとこからお誘いはきてないの?

高校は甲子園があるでしょ?行きたいでしょ?」

「確かに高校球児の憧れだけど俺は野球が出来ればいいんだよ

流石に野球部がないとこに行くという選択肢はないけど野球部があるならそこで精一杯やる

出会った仲間と一緒に、目指すものが甲子園なのはどの高校でも一緒」

愛美は後ろを向き斗真の顔を見た


「県立に私は行くよ、バドミントン推薦で」

「俺の頭大丈夫かな?(笑)」

「一緒くらいの成績だから大丈夫だよ、スポーツ推薦もいけるかもよ」

「どこ行くつもり?」

「県立南野原(みなみのはら)高校」

「おっ、俺も候補に入れてた、最近スポーツに力入れだしたとこじゃん

野球部も弱くはない、ん、いいと思う、俺も頑張る」

「ん、一緒の高校行けるように勉強頑張ろうね」

「じゃあ、約束……」

2人は指切りをしてキスをした




中三の夏が終わろうとしていた

二学期に入り斗真と愛美は一緒に帰るようになっていた

斗真が愛美を送る形だ


教室を出る2人はもう他の人の目は気にならなくなり堂々と付き合い始めた