「野球部のLINEにさっき撮った写真送っていい?」

「いいけど、ちょっと加工して(笑)」

「そのままでも十分可愛いんだけどな」

2人は30分程写真に時間がかかり

「いい?いくよ、送信ーっと」


‘’野球部だけ公開する、もちろん保存、SNSの拡散も禁止な、あまり喋るなよwww‘’

‘’おっ、石川じゃん‘’

‘’Mの謎解けたな‘’

‘’ちょっと意外だった‘’

‘’いいと思う!‘’


後輩からも次々と入ってくる

‘’先輩、彼女可愛いっす‘’

‘’サンキュー”

‘’この人バド部の人ですね‘’

‘’めっちゃ上手い人って同クラの女子が言ってました‘’

‘’そうだな、上手い‘’

‘’石川って男子と話さないイメージあるけど何で斗真?‘’

‘’えー、それはまたゆっくり話すわ‘’



愛美はもう斗真の携帯に関心もなくタブレットで1人でゲームをしていた

斗真のLINEが途切れるまで1時間かかった

次の土曜日
「ママ、浴衣ある?」
「あるわよ」

「斗真と夜市に行ってもいい?」

「練習は?」
「1回だけ休ませて」

「みんなに会うよ、LINEで斗真くん書いてたけどいいの?」

「うん!大丈夫、2人で決めた」

「じゃあ、いいわよ」

夕方愛美は浴衣を着せてもらっていた

「お母さんが車で送ってくれるって斗真から連絡がきた」

「じゃあ、電話いれておくわね」

斗真の母親に夜市まで送ってもらい
8時に迎えにきてもらう約束をした

2人は手を繋いで歩いて回る

「何食べたい?」
「えー、綿あめとー、焼きそばとー、悩んじゃう」

「愛美は少食なんだからさ、ちゃんと選べよな」

「えっ、斗真が残りは食べてくれるんでしょ?(笑)」

「まぁ、任せなさい」