再び斗真のLINEの音がなり始める

‘’イニシャル公開か‘’
‘’まあな‘’
‘’野球部には教えろよー‘’

「……どうしようかな」

斗真はボソッと呟いた

「うん?何か言った?」

「野球部の奴らが教えろってしつこい(笑)」


愛美のLINEも鳴った

「あれ?茜だ、おめでとうだって、私話してないけど……」

「あー、近藤は知ってるって前にいっただろ」

「斗真のLINEが茜のに入ってるのか、納得」

「写真載せた時に毎日あの頭は見てんのよーって言ってて内緒にしてもらってた

あっ、俺にも来た

泣かせないでねってあいつこればっか(笑)」


‘’茜、ありがと‘’

と愛美が送信したらすぐまたLINEが入った

‘’愛美は、もっと堂々としていていいんだよ
もし誰かに何か言われたり嫌なことされたらバド部全員で守るから‘’


「……っ茜……」

「どうした?」

愛美の頬には涙が流れタブレットを斗真に見せた

斗真は近藤に電話をした

「もしもし?俺は泣かしてないんだけどさ」

斗真は携帯を愛美に渡す

「ぐすっ、茜……ありがとう」

「は?あんた、LINEで泣いてんの?」

「だって……嬉しくて……前の事もあるから不安もあるし……」

「それはあんたがモテる男を選んだからでしょ?

最初は正直何で?って思ったわよ

でもまあ何か通じるものが2人にはあったんだよ、周りにはわからないけど私から言わせりゃ意外でびっくりしたけどさ

でも好きなんでしょ?」

「うん」

「じゃあ、堂々としないとどこにも遊びに行けないよ、どうせ部活終わるまでとか思ってたんだろうけどさ(笑)」

「茜にはバレてる(笑)」

斗真の顔を見た

「サンキューな」

「愛美の事頼んだわよ」

「ああ、じゃあな」

愛美は斗真の首に手を回した

「斗真とたくさん遊びたい、中学生の最後の夏休み楽しみたい」

斗真は愛美の身体を抱き2人はキスを交わした