金曜日がやってきた
2人の母親はまた飲むらしく愛美はママと斗真の家にやって来た

「こんばんはー」
「お邪魔します」

「くうちゃん、愛美ちゃんどうぞー

斗真は今走りに行ってるからもう少し待っててね」

「はい」

「料理持ってきたよー、呑も!」

「嬉しい〜仕事終わって帰ってきて料理があるなんて……呑も呑も」

「斗真くんてどれくらい走るの?」

「日によるけど、1時間くらいは走るかなー

まあ、ピッチャーは走らないとできないからね、自分に対してはすごくストイックよ」


ガチャと玄関の開く音がした

「私、玄関に行ってくる」

愛美は小走りで玄関に行った

「おかえりー」
「……ただいま、ハァハァ」

玄関に座って息が切れていた

「ハァハァ……」
「大丈夫?」

愛美は斗真が身に付けていたタオルで汗を拭ってあげた

斗真は頷きクシャっとした笑顔で愛美の頭を撫でた

斗真はゆっくり立つ

「シャワーしてくるから待ってて」

そう言うと奥に入っていった
愛美も立ち上がり部屋に戻る

「どうしたの?愛美ちゃん、何かびっくりした顔してるわよ」

「びっくりしました、あんな斗真を初めて見たから……

いつも余裕そうなのにちゃんと努力してるんですね」


自分が努力してるから自信もつくんだね
何かそういう姿を見ると支えてあげたくなるけど……
自分も運動してる身だからよくわかる
言われると逆に腹が立つってことが
誉めるのが1番だよね


愛美はダイニングのテーブルに座った

「こんばんは」
斗真がシャワーを終えてダイニングにやって来た

「斗真くんのリクエストの唐揚げ作ってきたわよ」

「わっ、ありがとうございます(笑)いただきます

あっ、母さんのより美味いー」

「そう?初ちゃんも作るでしょ」

「母さんは最近は買って来る事が多いから(笑)ご馳走様でした」

「早っ」

「愛美が遅いんだよ(笑)いいよ、ゆっくり食べて、俺見たいテレビがあるから」

「あー、映画だ、私も見たい」

「じゃあ、さっさと食べなさい(笑)」

「うん……モグモグ」