愛美親子の準備が出来て4人でショッピングモールを歩き回る

「俺、ブラブラしてくるから買い物終わったら連絡して」

「斗真……ごめんね」

申し訳なさそうに愛美は手を合わせた

「全然構わないよ、ゆっくり選べよ」

3人で愛美の服を選んでいく

「女の子の服は可愛いわねー嬉しくなっちゃう」

男2人を育ててきた斗真の母親は楽しそうだった

暫くして斗真と合流して4人で食事をして帰ることにした

車の中で斗真は愛美にプレゼントを渡した

「えっ、いいの?」
愛美は小さい袋を開けた

「うん、色違いのシャーペン、俺は学校で使うから……愛美はどっちでもいいからな、無理はしなくていい」

「シャーペンで勉強の成績でも上がればね」

「私、あんまり頭よくないよ」
「俺も……何番?」

愛美は耳打ちした

「(笑)やばっ」

「どっちが成績いいの?」
「1番違い(笑)」

「親としたら複雑よねぇ、初ちゃん(笑)」
「そんなとこは似なくてもいいのよ?」

愛美との2回目のお出かけは親と一緒だったけど2人の距離は確実に近く、楽しかった




次の日、愛美は教室に入ると人だかりが出来ていた

「おはよう、どうしたの?」

「あっ、愛美、斗真くんが彼女が出来たらしくて亜子が追求してるの」

「そう……」

愛美は自分の席に座った
亜子か……ずっと好きなんだろうな

愛美は1時間目の準備をして筆箱のシャーペンを見る

今日は……使うのはやめよう……

愛美は別のシャーペンを出した