LINEの通知音が鳴り始めた
「斗真は友達が多いからすぐ鳴る(笑)」
斗真は暫く音を消した
「腹減った、食おー」
「私もお腹空いた、ピザ大好きなんだー」
「俺も好き」
好きな食べ物も一緒じゃね?と食べ物の話を始めた
ピザを食べてるとノックの音がしてドアが開いた
「何だ、リアルタイムじゃないか」
携帯を持っていた男の人が立っていた
「お邪魔してます」
愛美はピザを置いて頭を下げた
「兄貴お帰り、今日ピザ!」
「うん、下で聞いたよ」
「彼女の愛美」
「愛美ちゃんか」
「はい」
「斗真の世話は大変だよ?大丈夫?」
「私の方が迷惑かけるかもです、よろしくお願いします」
「(笑)こちらこそよろしく」
「下にいるのが愛美のママ、母さんと同級生だったんだって、朝まで呑むって」
「愛美ちゃんはどこで寝るのかな?」
「俺と、でも、まだ寝ないよ、話もするしゲームもするし」
「へぇ、まあ、母さんがいいならいいか」
ドアが閉まり隣の部屋を開ける音がした
「お兄さん、優しそう」
「まあ、普通かな、あっ、旅行のお土産渡してくる」
斗真は隣の部屋をノックした
「兄貴、入るよ、これお土産」
「サンキュ……可愛い子だな」
「うん」
斗真は照れて真っ赤になった
兄の幸司朗(こうしろう)は机の引き出しを開けた
「まぁ、一応だけどここに入ってるから使ってもいいからな
むしろちゃんと避妊はしろよ」
「なっ、いや……まだ今日付き合い始めたばっかりだし……早いよ」
「バーカ……早いからこの先お前がちゃんとしないとだろ?大事にしろよ」
「うん、大事……わかった」
斗真は自分の部屋に戻った