ピンポーンとインターフォンが鳴り母親の声がする

「1度下りるか」

愛美は頷いて2人はリビングへ行くと机の上には空になった缶ビールが何本もあった

「えっ、何?この缶の数」

「ママ!何で飲んでるの、車でしょ」

「愛美〜ママ達ね〜朝まで語ることにしたから……」
「は?朝?」

「はい、斗真達もこれ食べて〜」

斗真のお母さんからピザが斗真の手に渡された

「じゃあさ、何か服貸して、愛美の制服がシワになる」

「あー、わかった、ちょっと待って」

母親は服を取りに行ってくれた

「斗真……ごめん」

「もう、呑んじゃってるし、仕方ないよ、なっ」

「でも……斗真ん家に迷惑かけて」

「全然ウチは大丈夫だから、はい、愛美ちゃん」

お母さんの服を貸してくれた

「……すみません」

2人は2階に上がると斗真はピザを置き部屋を出る

「着替えてて、飲み物持ってくるし」
「あっ、うん」

愛美は借りたロングワンピースに袖を通した

コンコン
「どうぞ」

斗真は部屋に入ると固まった

「……かわいい、母さんの服なのに愛美が着ると可愛すぎる」

「恥ずいから……」

「ちょっと後ろ姿もう1回撮ろ」

斗真は愛美の頭を手で押さえて写真を撮った

愛美の頭に自分の頭をひっつけてもう1枚とる

カシャ!

写真を見た

「制服より、良くない?」

「何か斗真やらしくない?(笑)」

「これくらいひっついてないと信じてもらえないよ」

斗真はLINEのプロフィール画像を変更し、コメントにも『彼女』と一言書いた

「押すよ?公開もするよ?愛美は俺の彼女だよ?」

「うん……」

斗真はボタンを押した

2人は顔を見合わせて笑った