「一応やってるかな、えっ、愛美と撮って投稿したいよ」
斗真は自分のSNSを開いて見せた
「やだ、顔を出すのは恥ずかしい、茜とかは部活の写真投稿してるみたいだけど、私は顔は隠してもらってるはず
やってないから何もわからない」
「愛美は真面目だな」
「うーん、写真を撮ることがないんだよね、家にばっかいるからかなー」
「じゃあ2人のLINEのアイコンに使うか?」
「私ってバレないかな、斗真はLINE友達多いんでしょ?
あまり、目立ちたくないのが正直なところだけど」
「愛美らしい……やっぱり引退まで隠すか?」
「うん……ワガママでごめん」
愛美は申し訳なさそうに両手を合わせて謝ってきた
「じゃあ、俺の方だけ彼女ができたことだけLINEに載せよう
それなら告白もなくなるしなっ」
「後ろ姿でいい?本当ごめん」
「OK、最初は普通に2ショ撮ろうか」
「恥ず……」
愛美は自分の手で顔をあおいだ
カシャカシャ
「う〜写真苦手……」
何も苦いものを飲んでる訳じゃないのに渋い顔を愛美はしていた
意外と表情が豊かなんだよな(笑)
「慣れるよ、もう少し寄って」
斗真は愛美の肩を引き寄せた
「斗真……この手は慣れてる?」
「初めてだよ、女子と写真を撮ることは確かにあるけど、こんなに近づかない
俺だって恥ずかしいよ、でも愛美とはもっと近づきたいって思うんだよな、不思議な感覚」
斗真は愛美と写真をたくさん撮っていく