「ほんとに?」
「うん、暇さえあればゲームか寝てる(笑)完全インドア派なんだー」
「疲れすぎとか?夜の練習行ってるんだろ?」
「まあ、土曜日の夜の練習はかなりきついけどね」
「土曜日か……あっ、初めての俺の印象ってどうだった?」
「初めて……バーガー屋さん?」
「うん」
「パパがドアを開けてて、急いで走ってきてお礼言えて偉いなって(笑)」
「同じ学年てわかってからは?」
「亜子の好きな子かーって、あと私を助けてくれた、ゲームもアニメも同じものが好き」
ゲームの話をしている時はホントに楽しそうなんだよな
「うん、それはLINEでゲームやアニメの好みが一緒なのはすぐわかった(笑)」
「あと……」
ん?斗真は愛美の顔を見た
「この間頭をなでてもらった時にね、大きくて優しい手だなぁって……」
そう言った愛美の頬は赤くなっていた
愛美は俺と目が合うと下を向いた
「ヤバっ、嬉しい……」
俺は正直な気持ちを言葉にした
「俺ね、前も言ったけど自信過剰だったんだよ、愛美の言った通り」
「えっ?」
「自分で言うのもなんだけど女子にもモテてると思ってたし部活でもエースで4番だし自信はあった」
「それは斗真の実力でもあるし、それにあの時は間をとることを言っただけで私も言い過ぎたと思ってる……
それに、今までもモテてきたんだからそういう斗真を好きになった子もいるわけだし、私の意見なんて気にしなくていいよ」
「さっき、俺の印象聞いたじゃん?」
「うん」
「俺は愛美のことは可愛いって印象で、でも俺の事を知らない女子がいるんだって気持ちで愛美を最初探してたんだよ
でも1週間見つからなくてそこから気になって気になってさ、征にクラス調べてもらってさ
純平に話したら知ってるって言われてさ愛美の情報も貰った」
「情報?」
「ごめん、キモいよな、だから最初はグイグイ押していこうと思ったら愛美は断るし、純平にアドバイスもらって部活の引退まではって……
でも愛美にも俺の事を知って欲しいって最近思ってて、自分の気持ちばっかじゃなくてさ、相手の気持ちも考えようと思い始めたんだよな」
「そんな……」