しばらくすると愛美が口を開いた
「あのさ……修学旅行楽しかった?」
「うーん……思ってたより楽しくなかったかな」
「私も……何でだろ」
「俺はもう理由はわかってるよ
愛美と話せてないからだよ、班行動だけでさ」
「あー、そういえば班行動だけだったね」
「自由行動が遊園地であったじゃん?」
「うん」
「愛美の姿が全然見つけられなくてさ」
「乗り物が苦手な子がいてね、お土産の所にずっといたからかな(笑)」
愛美は顔を上げた
おっ、やっと笑ってくれた
「ふっ、愛美らしいな、明日は部活は休み?」
「うん」
「どっか行く?久しぶりに休みが合うけど?それとも……もう俺とは出かけたくないかな?」
「私、斗真と出かけたくないなんて言ったっけ?」
「映画の後、誘ったら断ったから」
「嫌じゃないと言ったと思ったけど……
あっ、それで部活の予定をずっと聞いてこなかったの?
もしかして私、斗真にずっと気を使わせてた?ごめん……」
「気を使うってほどでもないけど部活終わるまではって俺の中では考えてたから」
「ありがとう(笑)明日は何も予定はないよ、遊ぶ?」
「やった!どこか行きたいとこはある?」
「そうねー、斗真と映画行ってから私も友達とも遊んでないからね〜」