知らなかった、お前をこんなにも好きになるなんて…


次の日、愛美は斗真の部屋を覗いた

「あれ?寝てるの、珍しい」

ベッドに座って頭をなでる

ふふっ、可愛い〜

せっかく早起きして来たのにな

「斗真!来たよ」
「んっ……愛美の声がする……夢?」

「私だよ(笑)玄関開いてたから入ってきたよ」

「うん、それはいいんだけど……昼だと思ってたからさ」

「今10時、私にしては早かった?」
「うん」

愛美を引っ張り抱きしめた

「愛美と早く一緒になりたい、そしたらずっと休みの日はギューってできるのに」

「斗真が寝てるの珍しいよね」

「昨日考え事してたら寝不足で」

「考え事?何かあるんでしょ?いつも昼からLINEくるのに前の日にきたからおかしいなと思って早く起きたんだよ」

斗真はベッドの上で正座した

愛美もつられて正面で正座をする

「昨日、社会人野球のスカウトが来た」

「それって凄いことなんじゃないの?」

愛美は拍手をしてくれた

「確かに!でも俺は兄貴みたいに教師になるって決めかけていたところだったし、シーズンに入ったら遠征が多くて愛美と会える回数が減る」

「それで迷ってるの?」

「うん、だって俺は愛美がいるから今まで頑張ってこれたんだぜ、愛美に会えないのに頑張れるかな?」

「う〜ん……斗真が大学に行くってなっても地元じゃないかもしれない可能性もあるって事はお互い納得済みだったでしょ?

それなら大好きな野球1本でいける方がいいんじゃないかなぁ

野球している斗真はかっこいいし、地元試合は私も見れるでしょ(笑)」

「でも、心配な事もたくさんあって……故障とか、年齢とかはどうしてもついてくる」

「それはもちろん、スポーツやってるからわかるよ、その為に私は資格をとるんだから……」

「えっ、俺のため?」

「決めた時は斗真の為とかはおもわなかったけど子供産んでも働ける仕事だと思ったから決めたの

もし斗真が教師になれなくても、他の仕事についても……」

「俺が成功しない前提かよ(笑)」

「(笑)そういう訳ではないけどね」

斗真は足をくずして愛美にきてと両手を広げた

愛美はピョンと抱きついた