「先輩達はでも……」
「あのねー、どこかでは負けるの!
全国で1校しか頂点には立てないんだよ
負けたくないなら全国常連校を選べばよかったんだよ
野球ができるならどこでもいいって選んだのは自分でしょ?」
「ごめん……」
「ねぇ、初めてキスしたの覚えてる?」
斗真は頷いた
「頑張ったご褒美ってしたよね、斗真はよく頑張ったよ……今度は私からご褒美だよ、ちゅっ」
愛美は斗真にキスをした
「愛美……」
「お腹減った、一緒におにぎり食べよ!」
愛美はタオルケットをはぐりおぼんを取りに立った
斗真はゆっくりと壁にもたれて座り眩しそうに顔を手で押さえる
「目は腫れてるけどいい顔(笑)私にはどんな顔も見せていいんだよ
あと家族にも……お兄さん、練習あったのに家にいてくれてたんだよ」
「あっ……練習……」
愛美はおにぎりを渡した
斗真はゆっくりと口に入れ、ゆっくりと噛む
「水分もとって」
お茶を飲ませた
「膝枕してあげるから寝よっか」
斗真は愛美の方を向いて手を回してスゥーっと寝た
ふふっ、可愛い
暫く眺めているとノックの音がしてゆっくりドアが開いた
愛美は小声で
「今、寝たところです」
「やっぱり気になって早退してきたの、足くずしてね」
「はい」
母親はおぼんを持って部屋から出た
3時間後斗真の頭に何かが触れて目が覚めた
愛美の髪の毛だった
髪、結んでたのにほどいてたんだな
愛美は首を前に垂らして寝ていた
コク、コクと首が揺れて斗真に髪の毛が当たっていたのだ
やっぱり愛美の寝顔は可愛いな、癒される
「愛美、起きて……ちゅっ」
斗真は愛美の頭を引き寄せた
「んー眠い」
「ハハッ、朝じゃないんだぞ、それ朝の愛美だから(笑)」
「痛たたっ、首が痛い、足もしびれた」
斗真は体を起こして愛美をあぐらの上に乗せた
「ありがとな、愛美……ちゅっ」
愛美は斗真の首に手を回した
「心配したんだからね……」
「ん……ごめん」
「お母さんも早退して帰ってきたんだよ」
「下に降りる……愛美?」
「足がしびれて……抱っこ」
「わかった(笑)」
斗真は愛美をお姫様抱っこをして階段を降りた



