知らなかった、お前をこんなにも好きになるなんて…


さてと……

愛美はおぼんを持ってゆっくりと階段を上がっていく

コンコンとノックをした

「入るな!」

愛美は気にせずにドアをあけた

ベッドの上にタオルケットを被った塊がいた

「兄貴、入るなって!飯もいらねぇ!」

愛美はおぼんをおいて

「兄貴じゃないし……」

愛美はタオルケットに潜り込んだ

「愛……美」

愛美は斗真の頬を両手で挟んだ

暗かったけど頬が濡れているのが触ってわかった

「昨日、斗真からの連絡をずーっと待ってたのになー

疲れて寝ちゃってたからかなとか思って私からも連絡しなかったけど、華に聞いたら7時には白方くんから連絡きたって言うし」

「……」

「ねぇ、中学の時、斗真のTシャツを濡らすくらい私が泣いたよね、今度は私の胸で泣いてもいいよ」

愛美は斗真の頬を拭ってから頭を胸に抱えた

「昨日……悔しくて悔しくて……いっぱい泣いた」

「うん」

「目も腫れて、こんな顔愛美に見せられない」

「ん?顔がひどいから会えない理由?」

「……」
「怒るよ」

斗真は愛美の体に手を回した

「悔しくて、眠れないし、イライラする」

「1人で考えこむからだよ、体が疲れすぎると眠れないんだよ

脳も興奮してるし、スポーツする人はたまにあることだよ

斗真は頑張ってたよ、ちゃんとスタンドで見てたから」

「後悔だけが頭をよぎる、あそこでおさえてたら、あそこで打ててたらとか……グスッ」

「うん、それは私もある、それを反省して次回にいかすんだよ」