知らなかった、お前をこんなにも好きになるなんて…


愛美は斗真の家にやってきた

インターフォンを押すと幸司朗がドアを開けてくれた

「あっ、愛美ちゃん、部活?」

「帰りです、昨日斗真から連絡がなかったのでどうしたのかなって気になって……」

「とりあえずあがって」

「お兄さんの練習は?」

話しながらリビングへ行く

「あるんだけど、斗真をほっておけなくて」

「斗真は熱でも出したんですか?」

「うーん、何ていったらいいんだろ、ストをおこしてて、部屋から出てこないし、食事もしない」

「はあ?」

「小さい時はよくあったんだよ、気に入らないことがあると部屋から出てこなくてね

まさか高校生でとは思わなかった、よっぽど昨日のショックが大きかったんだろうね」

「子供ですね」

「泣いてる声もしたし、物にも当たってたみたいだし、寝れないんだろうな

母さんはお腹が減ったら起きてくるからほっときなさいって仕事に行ったけど……

愛美ちゃん?顔が怖いよ」

「みんなに心配させるなんて許せない、私に連絡がないのも……

頑張ってたのはみんな見ていたのに」

愛美はダイニングにおにぎりが置いてあるのを見つけた

「お兄さん、練習に行ってください、食事もさせるんで」

「でも、イラついてるから危ないよ」

「大丈夫です、私には手は出さないですよ

言うこと聞かなかったら私が殴ります(笑)」

おにぎりとお茶をおぼんにおいた

「いってらっしゃい、落ち着いたらLINEいれときますね」

愛美は笑顔で送り出した