知らなかった、お前をこんなにも好きになるなんて…


春になり、2年に進級した
進学コースを選んでいた4人は同じクラスになっていた

お昼は天気のいい日は中庭で、雨の日は教室で食べ始めた

2組のカップルは1年が終わる頃には周知されていた

久しぶりに斗真の家に泊まりに来ていた愛美は斗真をじーっと見る

「ん?もう1回する?」

「ううん、ねぇ、この間から何か考えてるでしょ、私に隠さないでよ」

「愛美は何?人の心が読めんの?」

「時々ぼーっとしてる時があるし、友達の話も聞いてない時がある」

「正月にさ、進路の話をしたじゃん」

「ん?お兄さんの大学の話じゃなくて?」

「愛美を嫁にもらえないって話」

「そんなこと話してたの?」

「話した」

斗真は愛美の腕を引っ張って自分の胸にくっつけた

「秋の大会でベスト8に残っただろ?」

「うん」

「兄貴が言うように今の成績じゃ教師にはなれないけど夏の大会まではちょっと野球に専念したい気持ちもあって……」

「集中したいのね」
「まあ、そうなるな」

「前向きなのはとてもいいことだよ、で、私は何をすればいいのかな?」

「夏の大会が終わるまで愛美断ちをしようかなと」

「ん?どういう事?」

「愛美を抱かない」

「キスは?」

「する、傍にはいてくれないと頑張れない、今は同じクラスだし、去年の夏みたいなことはないと思うし、今度は目標があるから……」

「じゃあ、何で今日抱いたの?」

「まだ考えてたんだよ、そしたら愛美に言われたから……どう頑張ればいいのか俺の中で悩んでて……まずはエースになるのが目標なんだけど」

「あれ?なってなかったっけ?」

「先発はさせてもらえるけど相手チームによって監督が先輩と迷ってるんだよ

それをなくしたい、いつでも先発でいきたいんだ

野球はチームワークだけどみんなに認めてもらえなければエースじゃない

先輩には悪いけど実力でとる!」

「わかった、怪我には気をつけてよね」

「うん、ありがとう」
「寝よっか」

「うん、抱き枕させて」
「いいよぉ(笑)」