知らなかった、お前をこんなにも好きになるなんて…


「お風呂借ります」

愛美がキッチンに顔を出し浴室に向かう

「聞こえてたかしら?」

「まあ、自分でもわかってるでしょ、本人にまかすわ」

斗真がゲームをしていると愛美が戻ってきた

「あっ、斗真が出かけた後に華から電話があったんだけどちょっと様子がおかしかったんだよね」

「ケンカしたとか?」

「それは言ってなかったけど、付き合うのって難しいねって……」

「意味がわかんねぇな」

「明日、話聞くんだけどね」

「稔は考えて行動する奴だからさ、まだ手は出してないと思うんだよな、石田さんて彼氏いたことあんの?」

「わかんない、だって白方くんの事が気になってる事も知らなかったんだよ」

「でも彼女から言われたって稔が言ってたから積極的にいきたいかもな」

「まあ、明日わかるでしょ、寝よ、明日早いから」

「ん、そうだな」

次の日、部活終わりに華の家でシャトルのストラップを2人は作っていた

「で、何か悩み事?」

「悩みというか、あたしがおかしいのか……愛美達って付き合ってどれくらいでキスしたの?」

「……えーと2ヶ月くらいかな、あっ、中学総体の地区予選の日の夜に、頑張ったご褒美にって」

「あの決勝凄かったよね、ご褒美か……もうHもしてるんだよね」

「そうね……中学卒業してからだけど……白方くんとケンカでもしたの?」

「ケンカはしてないけど昨日送ってもらったじゃない?

その時にするかなって勝手にあたしの中で思って、でも笑顔で帰っていって、あたしに女としての魅力がないのかなって」

「華がしたかったんだ……」

「おかしいかな?愛美達見てるとさ羨ましく思い始めて、愛美が女なんだよね」

「私は男じゃないよ?」

「そういう事じゃなくて(笑)あの文化祭から愛美が綺麗になってて」

「自分じゃわからないけど……華から告白したんじゃないの?」

「あたしのこと好き?って聞いたの、誘いに来てくれたから、結果的には稔くんがちゃんと言ってくれたんだけど」

「華ははっきりさせたい性格なんだね(笑)」

「そうかも、だから昨日思ってすぐ愛美に電話したし、もやもやしたまま何日もいたくないんだよね」

「華からしちゃえばいいんじゃない?」

「引かれないかな、遊んでるって思われないかな」