純平に一言告げて図書室をのぞいてみることにした

いた!

俺は石川の隣に座り小さな声で

「ここいい?」
「(笑)どうぞ」

「何読んでるの?」
「小説」

石川は読んでた本の表紙を見せてくれた

「俺、これ知ってる、ゲームやってるし、今度映画化するんだよな」

「そうなの、見に行きたいんだぁ」

「俺も行きたいな……よかったら一緒に行かないか?」

「でも、部活の時間が……」

「2人の部活が午前中の時なら午後からいけるかな、夜に予定表送って欲しい」

「わかった(笑)」

石川といるとつい話してしまう

「話しかけてしまうからもう教室に戻るな、邪魔してごめん」

石川はううんと首を横に振ってくれた
夜になって石川から部活の予定表が送られてきた

野球部の予定表とを合わせて見てみると1日だけしか午前練習が合う日がなかった

電話していいかな?

斗真は少し迷ったが話したい欲が勝った

「もしもし?石川?」
「はーい」

「1日だけ午前練習の日があるんだけどその日でいいかな?予定ある?」

「大丈夫よ」
「じゃあ、上映時間見て俺が決めてもいいかな、チケットも取っておくし」

「お願いします」
「じゃあ、また連絡するな」

「はーい」

愛美は電話を切ると行動力があるなぁと思っていた

何でもすぐ決めれて凄い……

私となんて出掛けて面白いのかな