幸司朗の学祭当日4人は大学の入り口に立っていた
「人がいっぱいー、大学って華やかだねー」
華がキョロキョロしている
「とりあえず兄貴のとこに行くか」
斗真は愛美の肩を抱いて野球部のブースに行った
「兄貴ー」
「おー、来たか」
「ちわーす」
稔は深々と頭を下げる
「何やってる?」
「ストラックアウトとフランクフルトを売ってる、2人ともやっていけよ」
「やるやる、本気で投げていいの?」
「おー、後ろにクッションあるからいいよ」
「軟式の球か、中学以来握ってないや」
斗真は結局全部の的を抜いた
「斗真、凄い〜」
周りからも拍手がわいた
「いえ〜い」
斗真は3人にハイタッチしていく
「マジかよ、斗真の後は嫌だな、先にやればよかった」
稔は真剣な顔になった
わっ、あんな真剣な稔くんの顔みたことない
野球となると変わるんだな……
大体稔には笑顔の印象しかなかった華は少しドキッとする
稔も全部の的を抜いた
また拍手がおきる
投げ終わるといつもの笑顔に戻った
「さすがピッチャーの斗真、稔もよかったぞ」
「ありがとうございます」
「稔は今はどこを守ってるんだ?内野だろ?」
「サードです」
「そっか(笑)じゃあ、ささやかながら景品だ」
2人は小さな紙袋をもらった
「愛美ちゃん、これフランクフルト、4人で食べて、あと母さん達に何か夜のツマミを買って帰ってあげてくれるかな」
幸司朗は愛美にフランクフルトとお金を渡した
「はい」
「あと、今日は大学に泊まるから母さんに言っといて」
「女のとこ?」
斗真がつっこんで聞いてきた
「ばーか(笑)それなら母さんに適当にLINEするさ、ゼミの方の出し物が間に合ってないんだよ、明日までに仕上げないといけないからな」
「なんだ」
4人は野球部のブースから出た



