知らなかった、お前をこんなにも好きになるなんて…


「11日が創立記念日で学校も部活も休みだ」

「じゃあ、来いよ」

「ねぇ、華達も誘わない?」

「Wデートだな(笑)」

「何曜日?」

「金曜日から日曜日まで」

「じゃあ、くうちゃんと飲も、お泊まりいいわよ」

「ありがとうございます」

夕食も終わり、斗真の部屋でいつものように斗真にもたれて愛美はゲームを、斗真は本を読んでくつろいでいた

中学の時から2人が別々の事をしていても気にならない空気感は最初の方からあった

「あっ、稔に電話しよ」
「そだねー」

愛美はイヤホンをつけて音を消した

「あっ、稔、よかったな」

「うん、誘ってよかったよ、石川が斗真に情報言ってくれてたからだよ」

斗真は愛美の背中をトントンと叩き愛美はイヤホンを外した

「来月のさ、創立記念日に兄貴の学祭に4人で行かね?」

「学祭かー」

「うん、それで今日の文化祭を見に来てたみたいでさ」

「多分大丈夫だと思う、聞いてみるけど」

愛美がスピーカーのボタンを押した

「もしもしー」
「……ん?あっ、石川か」

「うん(笑)今日は色々ありがとうね」

「いや、何も……」

「ねぇねぇ、いつから華のこと好きだったの?びっくりしたよー」

「うーんと、斗真が手を怪我してからちょこちょこLINEとかはしてたんだけど……」

「お前、いつ告ったんだよ」

「えーと……斗真がメシ食いに行ってた時に向こうから……その……」

「キャー、華から?可愛い〜」

「稔、そこはお前が誘ったんだからさ」

「いや、まあ、最後はちゃんと俺が……うん」

「華らしいかもー、全然知らなかったけど、華も言ってくれたらよかったのにさ(笑)」

「愛美に相談してもとか思ってんじゃね?」

「そっか(笑)まあ、ありえるよね、私だしね」

「ははっ、確かに!」

「ひどっ!でもマジで私説得力ないからなー、えー、他の人に相談してたりしたのかなー」

「愛美ちゃーん、お風呂ー」

「あっ、はーい、じゃあ華に連絡しておいてね、またね、バイバイ」

愛美は部屋から出ていった