知らなかった、お前をこんなにも好きになるなんて…


カチューシャを外した髪はボサボサで顔も隠れている

華も愛美の背中をさすった

「石田さん、石川をお願い」

稔に言われて華は頷いた

稔は教室へ、斗真は電話をしながら校門へ向かった


愛美……

華は言葉をかけることが出来なかった

あたし、何も愛美を助けてあげれない


「ごめん……華」

「えっ?」

「迷惑かけて……」

「全然だよ」


「はぁ……落ち着いてから来ればよかった……」

自分が来たことを責めているようだった


「愛美……あたしがついてるし、頼っていいんだよ」

愛美は中学生の時の茜の言葉を思い出した

鼻を少しすすった

私はペアに恵まれてるな……

斗真と付き合うことを決めたことで中学の時も色々陰で言われていたことはわかってるし、斗真に告白してきた子達には何で私なんだろ、なんて思われていたこともわかってる

でも……自分も斗真の事が好きになったから仕方がないことで

斗真にも迷惑かけないようにしてたのに

まなみさんの話を斗真から聞いても大丈夫と思っていたし、でもさっきみたいにクラスで2人が仲がいいって聞くと私だってヤキモチも妬く

斗真が可哀想なんて……私は隣を歩かない方がやっぱりいいのかな……