知らなかった、お前をこんなにも好きになるなんて…


「ビッチって何?」

愛美が斗真の胸の中でこもった声で言う

「はぁ!?ビッチ?」

「斗真は可哀想なの?浮気?まなみさんとがお似合い……」

「何の事だよ!」


「愛美はビッチじゃないよ、誰に言われたの?」
「……」

華からの質問に愛美は黙ってしまった

人の事を悪く言わない愛美には当然の事かと斗真は思った

「斗真、先輩といたからもしかして」

「兄貴か……」

「教室にいた男子は聞かれたから説明したんだけど、もしかしてうちのクラスの女子?」

「知らない人だから……わかんない」

「確証もない事を言うなんて最低、あたし、その子達探す、6組に行こう」

「クラスの女子か……何人いた?」

「4人」

「じゃあ、あいつらだ、斗真とマネージャーをくっつけようとしてたから」

「俺……教室に行ってくる」

斗真は顔が険しくなっていった

「待て、斗真!お前今の状態じゃ駄目だ、停学になる」

停学?そんなに?

華は稔を見た

「手は出さない……っでも愛美を泣かす奴は絶対許さない!

誰であっても……これは中学の頃から友達に言われてきたことだ」

斗真は自分のコブシを握りしめた

何かを殴りそうな勢いだった

稔は斗真の手を持った

「お前の手は物を殴るものじゃない、人に手を出さなくても今の状態は物を殴る」

「…っ、愛美の為なら俺は怒る……」


「斗真が……手をだすなら私は斗真と別れる」

「愛美………でも愛美が泣いてるのに俺が耐えれると思うか?」

「泣いてない」

斗真の服に顔をスリスリこすりつけた

「俺が呼んでくる、斗真は先輩を呼び戻せ」

「……わかった」

華は愛美をベンチに座らせた