「ここが私の家」
「あっ、着いたのか」
「ちょっと待ってて」
石川は家に入りすぐ出てきた
「これ、新しいタオルとタブレット(笑)」
「タブレット、デカい(笑)」
「(笑)でしょ?携帯は今持ってるの?」
「持ってる」
2人はでっかいタブレットと携帯でLINE交換をした
「愛美ってこんな漢字なんだな、可愛い」
「ありがとう」
お互い真っ赤になった
「えーと、中学の間はタブレットなんだな?」
「うん、実は小学生から買ってもらっててね
私ゲームが大好きなの、だから……へへっ」
「マジで?俺もゲームとか好きだよ、もっと話したいな」
「学校で話すよりはLINEの方がいいかな」
「あっ、うん、わかった」
少しの間ができた
「今日はありがとう」
「ううん、通りかかってよかったよ、じゃあ、また明日」
「うん、バイバイ」
可愛く手を振ってくれて俺は走って帰った
家に帰るとすぐに純平に連絡をした
「聞いて、純平、石川の連絡先ゲットした!」
「おっ、誰に聞いた?」
「本人」
「会ったのか?」
「さっき、偶然会ってな……」
さっきの出来事を純平に話した
「お前はもう好きだろ?すぐ電話してきてさ」
「えっ、好き?いやまずは友達になりたいって思って」
「まあ、初恋楽しめよな、でも、行動に気をつけろよ」
「ん?どういう事だ?」
「お前がモテるから……わかんねぇかな?石川に被害がいかないようにって事だよ」
「被害?」
「まあ、今はいいよ、喜びに浸れよ」
純平とは電話を切った
あっ、征史郎にも一応報告しとくか
「もしもし、征史郎?あのさ……」
石川の連絡先をゲットした事を報告した
「へぇ、よかったな、お前にしては時間がかかったみたいだな、まあ、それだけ慎重に行動したんだろうけど」
「ん?」
「いや、まあ、石川の事を考えて行動しろよな、泣かしたりするなよ、じゃあ、またいい報告待ってる」
なんだよ、2人とも同じ様な事を言いやがって……俺が何するってんだよ、ただ友達になっただけじゃん……
俺の行動って何だよ
わっかんねぇよ
携帯を布団に投げ、ベッドに横になってふてくされた……