知らなかった、お前をこんなにも好きになるなんて…


愛美と幸司朗は校門で待ち合わせていた
「おはよう」
「おはようございます」

「じゃあ、愛美ちゃんお願いします」

「はい!(笑)どこから回りますか?」

プログラムを幸司朗に見せた

「うーんそうだな、どうせなら上の階から降りていきたいかな」

「じゃあ、斗真のとこですかね」

「だね(笑)」

一緒にお兄さんと歩いていると私服だし身長高いし目立つ……モテるんだろうなぁ

愛美は幸司朗を見上げていた

「ん?」
「いえ、お兄さんも背が高いなぁって」

「斗真の方が少し高いんじゃないかな」

「中学からは伸びたとは思いますけどこうやって隣を歩くことがあまりないので……」

「学校では会わないの?」

「はい、教室も離れてるし……斗真の邪魔にはなりたくなくて……」

「ん?どういう事?」

「あっ、何でもないです」

「愛美ちゃんどうぞ(笑)」

幸司朗は腕を軽く曲げた
腕を組んでいいよって事だ

流石に愛美にもわかった

「ふふっ、斗真をびっくりさせちゃう作戦ですね、じゃあ、組ませてもらいます、彼女とか大丈夫ですか?」

「今はいないから大丈夫だよ」

愛美は軽く幸司朗の腕に手をかけた

「ここです」

1-6と書かれた教室に入っていく

女子の目は幸司朗に向けられた

「イケメン〜」
「制服じゃないってことは他校?」
「大人っぽいじゃん、大学生とか」

嶋本くんの彼女さん?

まなみはすぐ隣に愛美がいることに気づいた

「ねぇ、まなみ、あれ嶋本くんの彼女じゃない?」

「そうみたいだね、あっ彼女のお兄さんとか?」

「えー、腕組むかな?まなみは彼女に遠慮しすぎだよ、絶対まなみの方が綺麗だもん」

「遠慮とかではないけど……」

「まなみの方が嶋本くんと仲良いじゃん、嶋本くんが彼女といるとこなんてあの手首の怪我の時に来ただけだしさ」

「別れてるんじゃないの?」

「そうだよ、有り得るよ、で大学生に乗り換えたとか」

「やだ、意外とビッチ?(笑)」

「夏休みの合宿の時は電話してたよ」

「でも、海にも来たし、あれからでも3ヶ月だよ、一緒にいるとこ、まなみはみたことある?」

「……ないかな」

「同じ高校のカレカノで有り得なくない?」

確かに一緒にいるとこを見てもおかしくはないけど……
LINEのアイコンも夏から変わってるし

まなみはあまり2人を見ないように背を向けた