知らなかった、お前をこんなにも好きになるなんて…


昼間の出来事を話した

「ドキドキしたんだよな」

「いや、まあ、触ったならやっぱりドキドキはするだろ」

「愛美に悪いかなって……」

「別に事故なんだから話さなくてもいいと思うけどな、この前みたいに噂になったらヤバいけど黙っておくとか出来ないのかよ」

「俺、何か黙っておけなくて喋っちゃうんだよな〜」

テレビの前で何人か見ている中、斗真と稔は少し距離をおいて見ていた

「DVDつまんね、外に出てくる」

斗真はそっと部屋から出た

「あー、愛美に会いてぇ」

「私?彼女?」
「あっ……」

「当然彼女だよね(笑)今日は走らないの?」

「ちょっと部屋から出たかっただけだよ、マネージャーは?」

「夜は長いなぁって(笑)」

「女子1人だもんな、退屈だろ」

「ちょっとだけね……泳ぎには行けるの?」

「行けるよ」

「彼女と遊ぶのかと思ってた」

「部活があるからな」


まなみの耳元で虫の音がした

「キャッ、虫」

斗真の腕にしがみつく

「虫、取ってー、虫」

斗真は虫を追い払ったがまなみは動かなかった
「……河原?」

ギューッとまなみの腕に力が入り斗真から離れない

「……えーと、虫はいなくなったよ」

「あっ、ごめん」

斗真から離れて背中を向けた

「む、虫が苦手で……」

「まあ、女子で好きな奴はあまりいないよな、部屋に入っとけよ」

「うん、ありがとう」

そのまま歩いて戻った