ギャッ!

言っちゃった‼

赤くなる顔を両手で覆う。


「いつもの?」

だけど本人は困惑気味。

「わかった。いつも通りに……、芽依。」

「はっ、はい。」

私は顔を覆っていた両手を、顔の脇に置く。

「俺にどうして欲しいか、教えて。」


う〜ん。

その甘い声での要求。

悪くはないんだけど。


「なんか、まだ先生じゃないみたい。」

「はあ?」

先生の呆れた顔。

あっ、それそれ。

「その顔……」

「この顔?」

「責められてるみたいで、ドキドキする……」

私の胸はキュンキュンしていると言うのに、何故か先生は苦笑。

「先生?」

「お前はマゾか。」


えっ?

マゾ?

マゾって、叩かれて喜んでいる人?


「違います‼」

「はいはい。」

するとまた先生が、私の上に覆い被さった。

「いいから教えろ。お前の感じるところ。」

ゾクッとした。

背中が悶える。