先生の手に触れられた胸がジンジンと熱くなっている。

肝心の先生は、何事もなかったかのように、パソコン立ち上げているし。

悔しいから、速攻でお皿を洗って、私も何事もなかったように、荷物を取り出した。


「じゃあ、行ってきます。」

「おう!」

右手だけ上げて、こっちを向かない。


むむむ。

手ごわい。


バックを肩に掛けると、下着がずれている事に気づいた。

外に出る前に気づいてよかった。

廊下に出るとバッグを置いて、袖から腕を中に入れた。


やっぱり。

さっき先生に触られたところが、少しだけずれている。

触るんだったら、責任持って直してほしい。

そんな訳のわかんない事を思いながら、服の中でモゾモゾと下着を直す私。


塾に行くって言うのに、何やってんだろ。

私。


「何やってんの?」

「うわああ!」

急に後ろから囁かれて、身体ごと飛び上がった。