何が我慢できないのか、まだ初心者の私には理解できなかった。

でもその後、激しく求めてくる先生を見て、なんとなくその意味がわかった。


経験してみてわかった。

抱き合うって、どちらか一方の欲求を満たすものじゃなく、相手と一緒に満たされるものなんだって。


私は先生の手に、自分の手を絡ませた。

「欲しいよ、先生。」

「藤沢!」

その瞬間、先生の気持ちが最高潮になったのを、身体で感じた。


「はぁはぁはぁはぁ……」

お互いの息使いが荒い。

私の身体も汗でびっしょりになっていて、先生の身体も汗でヒンヤリしていた。

私の身体の上で、ぐったりしている先生を見て、なんだか愛おしくなった。


チュっと先生の頬にキスをして、情事を終えたばかりの先生をギュッと抱きしめた。


「先生?」

「ああ、ごめん。重いよな。」

先生はゆっくりと体を起こすと、私の隣に沈み込む。