先生からクククッと、笑い声が聞こえる。

そっとタオルケットの隙間から、先生を見た。

「何、笑ってるの?」

「いや、可愛いなと思って。」

地味で真面目が取り柄の私を、可愛いって。

先生はどうかしてしまったのかと思った。


「ついでに言うと、俺が動く度に甘い吐息を聞かせてくれたのも可愛かったよ。」

「ぎゃあ!!」

なんだか卑猥な言葉を聞かされた如く、私は再びタオルケットを頭のてっぺんから被った。

「いやあ!やめてえ!!」

「はははっ!そりゃあ恥ずかしいよな。誰にも見せた事のない部分を見られたんだから。」

「スケベ!先生のスケベ!!」

尚笑い続ける先生が、憎たらしく思える。

「ほらほら、その恥ずかしがっている顔を、先生にもう一度見せてごらん?」

「やだっ!」

拒否したはずなのに、先生はタオルケットを私の顔から剥ぎ取った。

そしてチュっと、頬に小さなキスをくれた。