「――っと、了承してくれてる、って解釈してお前のレベルを上げちゃったけど、本当によかったのか?」
俺はあらためてスライムにたずねた。
ぐににに。
「スライムは上下に体を振っている。
「ん、どうした?」
ぐににに。
「もしかして――うなずいてる、ってことか?」
ぐににに。
また体を折り曲げるスライム。
「けど、返事かどうかが分からないな。よし……俺の質問にイエスなら体を一回折り曲げて、ノーなら二回折り曲げてくれ。できるか」
ぐににに。
「お前はスライムだ」
ぐににに。
「違う。お前はミノタウロスだ」
ぐににに、ぐににに。
おお、体を二回折り曲げたぞ!
「やっぱり、お前って人の言葉が分かるんだな」
スライムって思ったより賢いらしい。
きゅいい。
今度は体を折り曲げる動きじゃなく、逆にそっくり返るような動きをした。
こんなバリエーションもあったか。
……というか、
「なんとなくドヤ顔っぽく見えてきたな、このスライム……」
感情の動きみたいなのを感じ取れると、コミュニケーションを取るのも楽しい。
「なあ、もっとレベルアップしてみるか?」
ぐににに。
「お、そうか! じゃあ、次はレベル20で行ってみよう」
ぐにににに。
「もっと強くなれるし、いろいろなスキルを覚えられるかもしれないな」
きゅいい。
「そこはドヤ顔なのか……」
ともあれ、パワーレベリング第二弾だ。
「【レベルアッパー】――範囲指定、レベル20!」
俺はスライムに二度目のパワーレベリングを施した。
スライムが光に包まれる。
そして、その光が消えると、
「おはようございます。ご主人様」
「うお、しゃべった!?」
唐突に口をきいたスライムに、俺は驚いてのけぞった。
俺はあらためてスライムにたずねた。
ぐににに。
「スライムは上下に体を振っている。
「ん、どうした?」
ぐににに。
「もしかして――うなずいてる、ってことか?」
ぐににに。
また体を折り曲げるスライム。
「けど、返事かどうかが分からないな。よし……俺の質問にイエスなら体を一回折り曲げて、ノーなら二回折り曲げてくれ。できるか」
ぐににに。
「お前はスライムだ」
ぐににに。
「違う。お前はミノタウロスだ」
ぐににに、ぐににに。
おお、体を二回折り曲げたぞ!
「やっぱり、お前って人の言葉が分かるんだな」
スライムって思ったより賢いらしい。
きゅいい。
今度は体を折り曲げる動きじゃなく、逆にそっくり返るような動きをした。
こんなバリエーションもあったか。
……というか、
「なんとなくドヤ顔っぽく見えてきたな、このスライム……」
感情の動きみたいなのを感じ取れると、コミュニケーションを取るのも楽しい。
「なあ、もっとレベルアップしてみるか?」
ぐににに。
「お、そうか! じゃあ、次はレベル20で行ってみよう」
ぐにににに。
「もっと強くなれるし、いろいろなスキルを覚えられるかもしれないな」
きゅいい。
「そこはドヤ顔なのか……」
ともあれ、パワーレベリング第二弾だ。
「【レベルアッパー】――範囲指定、レベル20!」
俺はスライムに二度目のパワーレベリングを施した。
スライムが光に包まれる。
そして、その光が消えると、
「おはようございます。ご主人様」
「うお、しゃべった!?」
唐突に口をきいたスライムに、俺は驚いてのけぞった。