つばさが声をかけて来た。

「目黒くん、ごめんね、社長が酷いこと言って・・・」

「大丈夫だよ、でも社長と弁当食べたんだ」

つばさは申し訳なさそうな表情を見せた。

「もう、社長とは二人で会ったりしないから」

「うん、よかった、このまま俺達終わりかと思ったよ」

つばさは首を横に振った。

「夜、社長がアパートに来るから、今日は真莉ちゃんのマンションに泊めて貰うね」

「俺のマンションに来る?」

「えっ?」

つばさはビックリしたような表情で俺を見つめた。

そして顔を真っ赤にして俯いた。

「つばさ、今、変な事想像したでしょ」

「しないよ、いやだな」

つばさはなんて可愛いんだ、このまま抱きしめてキスしたかった。

「どうする?俺のマンションに来る?」

「ありがとう、でも大丈夫、真莉ちゃんと約束したから」

「わかった、今度デートしような」

つばさは嬉しそうな笑みを浮かべた。