救急車を呼び、兄貴の病院へ向かって貰った。

「つばさ、しっかりしろ、もう少しで兄貴の病院だからな」

つばさは目を覚さなかった。

覚悟はしていた。

俺がつばさの命を縮めたんだ。

つばさ、許してくれ。

俺がつばさとの思い出を作りたかったばかりに、お前の命を・・・

救急処置室で兄貴はつばさの処置を行った。

しかし、つばさの命の炎は消えた。

全ての事が終わり、マンションに帰った。

いつのまにか眠っていた。

「侑斗、侑斗」

「つばさ?つばさなのか」

「ごめんね、ずっと眠っていて、話があるんでしょ?」

「つばさ、俺はつばさがいない人生をどう過ごせばいいんだ」

「侑斗は社長さんなんだから、これから、全社員の事を考えて、会社を盛り立てていかなくちゃ」

「つばさがいないと、元気が出ないよ」

「大丈夫、ずっと側にいるよ」

「つばさは俺の人生に無くてはならないパートナーだから」

「ありがとう、あ、もう時間、また来るね」

「つばさ、何処に行くの?」

つばさは消えた。

魂が天に召される前に、俺に会いに来てくれたのか。

つばさ、俺、頑張るよ、ずっと俺の側にいてくれ

つばさとの永遠の別れだった。


              END