日に日につばさは元気がなくなっていく様な気がした。

俺は毎日病院へ顔を出した。

つばさが寝てると、おでこにキスをする。

「侑斗、来てくれたの?」

「ああ、具合はどうだ」

「元気よ、侑斗が来てくれたから」

 そう言ってカラ元気を出す。

「早く帰りたいな、侑斗と一緒がいい」

「そうだな、すぐ帰れるよ」

つばさは安心した様で、眠りについた。

兄貴に相談した。

「このままつばさを入院させて、数値は下がるのか? つばさの人生が残りすくないのなら、なるべく一緒に居たいんだ」

「そんな事はわからない」

「はっきり言ってくれ、つばさの余命はどれくらいだ」

俺は兄貴に食ってかかった。

「このまま何もしなければ、後半年くらいだな、でも諦めずに治療すれば」

「わかった、後半年だな」

「侑斗、本人には言うなよ」

「わかってるよ」

俺はある決意をした。