次の日、俺は別の彼女とデートした。

しかし、満足出来ず、ベッドイン寸前、気持ちが萎えた。

「侑斗、どうかした?」

「いや、今日は帰るよ」

「嘘でしょ、もう我慢出来ないんだけど・・・」

「お前、露骨な事言うなよ、恥じらうって無いのか」

彼女は不思議そうな表情で俺を見た。

恥じらうなんて、俺に程遠い言葉だからだ。

この時俺は、つばさの事を考えていた。

つばさの笑顔、恥じらう仕草、恥ずかしくて真っ赤になる顔、

全てが新鮮で、忘れられない。

俺はつばさのアパートへ急いだ。

今日のメニューはなんだろうか、そんなことを考えながら

つばさのアパートへ行くと、一台の高級車が停まっていた。

この車は飛鷹社長の車だとすぐにわかった。

社長がどうしてつばさのアパートへ来てるんだろうか?

嫌な予感が脳裏を掠めた。

つばさを奪われる、その事が俺の心を不安にさせた。