俺達はマンションに戻った。

「つばさ、疲れただろう、少し横になってろよ」

「うん、侑斗、ありがとうね」

つばさはニッコリ微笑んで俺を見つめた。

その笑顔が可愛くて、俺は思わずつばさを抱き寄せた。

「つばさ、ずっと一緒だよ、ゆっくりと二人で生きていけばいいじゃん、親父の言う事は気にするな」

「うん、でも、ちゃんと話しておいた方がいいのかなって思うけど」

「つばさがその方がいいと思うなら、そうしよう」

俺は何でもつばさがやりたいと思う事は叶えてあげたいと思った。

なるべくストレスを溜めない様に過ごす事と、兄貴から注意があったからだ。

少しでも永く、つばさの笑顔を見ていたい、一緒に色々な事を楽しみたいと思った。

「つばさ、今度、デートしよう、何処に行きたい?」

「本当に?嬉しい、侑斗と一緒なら何処でもいいよ」

「じゃ、調べておくよ、ご飯も食べたいしな」