侑斗は回復して退院する事になった。

「お世話になりました」

「つばさちゃん、またいつでも連絡して」

「兄貴、つばさに声かけるんじゃねえよ」

「侑斗、ちゃんとお礼して」

侑斗は渋々頭を下げた、そして一言「兄貴、サンキュー」と声をかけた。

私と侑斗はマンションへ戻ってきた。

「つばさ、明日婚姻届出しに行こう」

「侑斗、ちょっと考えさせて」

「えっ?どうして?」

侑斗はまさかの表情で私を見つめた。

「兄貴と関係あるの?兄貴を好きになったの?」

私はどう答えればいいか迷っていた。

鷹見先生は関係ない、私の問題だから。

「嘘だよね、嘘って言ってよ、つばさ」

侑斗は取り乱していた。

ちゃんと話さないと、侑斗が・・・

侑斗は私の頬を両手で挟み、「つばさ、つばさ」って何度も呼んだ。