俺は傷口が裂けて、激痛に襲われた。

「痛え、ああっう」

「侑斗、侑斗、大丈夫、救急車呼ぶね」

俺は救急車で病院へ救急搬送された。

絶対に避けたい病院へ救急車は向かった、鷹見総合病院だった。

「鷹見先生、救急搬送された患者さんは、目黒侑斗さん、二十五歳です」

「目黒侑斗?」

俺は緊急手術を受ける事になった。

麻酔が切れて病室で気づくと、つばさが俺の側についていてくれた。

「侑斗、大丈夫?」

「俺、どうしたんだ?」

そのとき病室のドアをノックする音がして、一人の男性が入って来た。

「痛みはどうですか」

「兄貴」

「よう、侑斗、お前、ヤブ医者に縫合して貰ったんだな、だから裂けてきたんだよ」

「うるせえよ、兄貴には関係ないだろ」

「おい、再度縫合手術したの、誰だと思ってるんだ」

俺は何も言えず黙っていた。