私はなんて自分勝手な事をしたのかと反省した。

自分の身を呈して私を守ってくれた為に、痛くて辛い思いをしたのに、自分の事しか考えなくて、侑斗、ごめんね。

「侑斗、ごめんね」

侑斗は私を抱き寄せてキスをした。

「つばさ、ずっと一緒にいような、やっとつばさが俺を好きになってくれたのに、俺が自分の身分のせいでつばさを失うなんて、自分の身分を呪っちゃうよ」

私は大きく首を横に振った。

「私がダメなの、もっと侑斗に相応しい女性ならいいんだけど・・・」

「つばさは俺には勿体ないくらいの女性だよ、だって、今まで大勢の女性と付き合って来て、満足出来なくて、次から次と彼女作って、それでもこの人って言う女性に巡り会えなくて、でもつばさはつばさ一人で満足だし、つばさ以外は何もいらないって思える位に、つばさは大切な存在だから、俺の側を離れないでね」

「侑斗!」

「俺のマンションに戻ってくるよね」

「うん」

私は涙が溢れて止まらなかった。
この幸せがずっと続きます様にって願った。

侑斗は傷口の痛みが中々回復しなかった。
しばらく仕事を休む事になり、私は侑斗の看病に専念した。

「つばさ、ごめんね、デート行くって約束したのに・・・」

「大丈夫だから、気にしないで、侑斗の側にいられるから嬉しいよ」

私は侑斗にキスをした。