俺はなんてバカなんだ。

何も知らず、嫉妬して、つばさの気持ちをわかろうともしないで、子供だよな、俺は。

つばさは彼女達のことを責めることもなく、かえって気遣いをしてくれたのに、ごめん。

俺はそっと病院を抜け出した。

つばさが危険な目に合って以来、俺のマンションで暮らしている。

つばさに謝らなくちゃ。

俺は自分の部屋に入った。

「つばさ」

つばさはびっくりして俺に駆け寄った。

「侑斗、どうしたの? 病院抜け出して来たの?」

「つばさに謝りたくて、ごめん」

「もう、いいから、私こそごめんね、社長とは会っていないから」

つばさは俺を支えてくれた。

俺はつばさとキスをした。
愛してるよ、つばさ。

この時、俺は大勢の彼女達との別れを決意した。

つばさだけをずっと愛すると誓った。

「病院へ戻らないと、みんな探してるよ」

俺はつばさと病院へ戻った。