「ひどい、ちゃんと考えてるもん」

廉は首を横に振り否定した。

「今あいつにふられたんだから、ちょうどいい、ここにいろ」

現実を突きつけられて何も言い返せなかった。
ふられた、そうだ、私ふられたんだ。

「アパートに帰る、あっ、もう解約しちゃったんだ」

「まったく、いいからここにいろ、行くところないんだろう」

私はやっぱりここには居ては駄目と思い、廉のマンションを出る事にした。

「廉、ごめんなさい、私、ここにはいられない、色々ありがとうね」

そして廉のマンションを後にした。

私は彼のマンションへ向かった。
オートロックの入り口のドアのインターホンを鳴らすも、相変わらず応答はなかった。
そこへ颯がコンビニから戻ってきた。
私の姿を見かけると、声をかけてきた。

「凛、何をしているんだ」

私は声のする方へ視線を向けた。
そこには颯が立っていた。
私は思わず彼に抱きついた。

「颯、アパート解約しちゃって今晩泊まるところがないの、泊めて?」