二人でニッコリして手を繋ぎ、アパートに向かった。

次の日祐くんとゲームセンターに遊びに行った。
その夜お祖母ちゃんの元に届けて、また遊ぼうねと約束をした。

私は彼の体調が気になり、マンションへ急いだ。

彼はまだ仕事から戻っておらず、私はマンションの外で彼の帰りを待った。

その時黒の高級車がマンションに横付けされた。
車から降りて来たのは玉森廉だった。

「廉、どうしたの?」

「それはこっちのセリフ、中に入らないのか」

私はちょっと困った表情を見せた。

「どうかしたのか」

「鍵なくて入れないの」

廉は不思議そうな表情で問いかけた。

「鍵忘れたのか」

「そうじゃなくて、まだ合鍵彼から貰ってなくて……」

「そうなんだ、車乗れよ、ここに止めとけば帰ってくるのがわかるだろ」

私はちょっと戸惑った、廉の車に乗るのはまずいんじゃないかと。
彼は助手席のドアを開けて、エスコートしてくれた。

「ありがとう、じゃあお言葉に甘えて」

そして車に乗り彼の帰りを待った。