あいつのことも、もう終わった事だと……
アパート解約もただのんびりしていただけと、俺と一緒に住む事を嫌だったわけではないと……

だが、凛は限られた時間しか無い俺の為に、嘘を言っていると思った。
誰が好き好んで一年しか生きられない男を選ぶ訳が無い。

俺は凛を愛している、凛が悲しむ事はしたくない、俺のわがままで凛を縛りつける訳にはいかないと思った。

俺は凛と残された時間を共に生きて行きたいと考え、結婚を望んでいた。
しかしそれは凛にとって幸せな事だろうか?
俺が消えた後の凛の残りの人生を束縛する結果になるのではないか。

凛に渡す為に指輪を購入していた。
それは封印しておこう。
いつ凛の気持ちが変わってもいいように、別の道を歩む選択が出来る状況にしておいてあげたい。

凛は俺の腕の中ですやすや眠っている。
めちゃくちゃに凛を抱きたい、愛おしくて我慢出来ないほど気持ちが昂っている。

凛、お前の中にいるのは誰なんだ。
お前が愛してるのは誰だ。

「凛、おはよう」