彼の舌が私の唇の隙間から入り込み、あっという間に私の舌を絡みとった。
壁に押し付けられて、彼の手が私の太腿を捉え、股の間に彼の足が入り込み、あっという間に一番感じる部分に触れた。
頭で駄目と思いながら、身体は感じていた。

俺は凛を抱いた。
狂おしい位に愛おしくて堪らなかった。
絶対に手放したくなかった。
限られた時間を凛と過ごしたい、もう、他の事は考えられなかった。

「凛、何処にも行かないで、俺の側にいてくれ」

「大和さん」

「颯って呼んでくれ」

「颯」

「ああ、凛、このまま時間が止まってほしい」

その時時刻が七時を刻んでいた。

「颯さん、仕事行く時間は大丈夫ですか?」

「ヤバイ、遅刻だ、これ、部屋の鍵、凛に預けるから、凛がアパートに戻ったら俺、部屋に入れないからな」

「えっ?」

「じゃ、行ってくる」

「行ってらっしゃい」

「いいな、これから凛が毎日送ってくれて、迎えてくれるんだな、決まりな、アパート解約しちゃえよ」

いやいや、勝手に決めてもらっては困る。