また大和さんからメールが送られて来た。

『凛、会いたい、俺じゃ凛を幸せに出来ない事はわかっている、でも、どうしても諦め切れない、他の男に渡したくないんだ』

幸せに出来ないって、どう言う事?
普通はプロポーズは幸せにするでしょ?
私はつい返信をしてしまった。

『大和さんと結婚したら不幸になるんですか』

『俺と結婚してみればわかる』

どう言う事だろう、知りたい、聞きたい、そんな気持ちが大きく膨れ上がり、私は大和さんと会う約束をしてしまった。

そして火曜日大和さんと会う約束をした。
十時に私のアパートへ彼は迎えに来てくれた。

「凛、元気だったか」

彼は私をじっと見つめた。
私は恥ずかしくなり俯いたまま「はい」と返事をした。

「そうか、俺は凛に振られて死んでたよ」

「まさか、からかわないでください」

彼は私の困った表情に不敵な笑みを浮かべ楽しんでいる様子だった。
そして車の助手席のドアを開けてくれた。