私の全機能が停止したように固まった。
ぽかんとした顔していると、「なんて顔してるの?」と私の座っているイスをくるっと回し、
自分の方へ向け、唇にチュッとキスをした。
私は彼を魅入ってしまい身動き出来ずにいた。

「ご飯食べに行こうか」

「あ、はい」

そして彼とご飯を食べに行った。

そうだ、祐くんの事が急に気になり尋ねた。

「祐くんはお母さまの所でしたよね、お仕事休みの日位一緒にいてあげなくていいんですか?」

「大丈夫だ、お袋って言ったって元かみさんの母親だからな、俺はよそ者だから」

「でも、祐くんとは血の繋がりあるわけだし、祐くんもパパと一緒に居たいんじゃないですか」

「何?凛は俺と二人の食事嫌なの?」

「そうは言ってません」

彼は明らかに不機嫌な表情を見せ、そして暫く沈黙になった。
そして、意を決したように語り始めた。

「祐とは血の繋がりはないんだ」

「えっ?」

衝撃の事実が告げられた、まさかは当たってしまった。