「えっと、します」

「プロポーズされたの?」

「あのう、その話はもう終わりにしましょう」

「なんで、聞きたいな」

私はこれ以上突っ込まれるとボロが出ちゃうと思った。

「まだですけど、でも結婚します」

「そうなんだ、さて、カラー始めようか」

「はい」

私は良かったと胸を撫でおろした。

「この色がいいと思うんだけど、ちょっと暗めだけどピンク入ってるから地味にはならないよ」

「お任せします」

そして染まる間、彼は席を外した。
しばらくして染まり具合を確認すると、

「じゃあ、シャンプー台に移ってくれる?」

えっ?シャンプー台?どうしよう。
私はシャンプー台に移り、どうか、何も起こりませんようにと祈った。
そして、背もたれが倒され彼の顔が急接近した。

「今日は目を閉じないの?」

「だって大和さんキスするから」

「もしかして期待してる?」

「してません」

次の瞬間、彼の顔が近づいてきた、私は反射的に目を閉じてしまった。