マジ、無理、ドキドキが速度を上げていく。

「あのう、カーゼかけてください」

「恥ずかしいなら目を閉じてれば?」

私は彼に言われたまま目を閉じた、次の瞬間、彼は唇を重ねてきた。

「な、なにするんですか」

「だって、凛がキスしてって目を閉じたから」

「そ、そんな事言ってません」

顔が真っ赤になるのを感じた。

「やっぱり凛は可愛いな」

彼はそのままシャンプー台に横になっている私の唇を塞いだ。
そのまま彼のキスを受け入れてしまった。

俺は次の休みに凛をドライブに誘った。
渋谷の駅で待ち合わせた、車を道に横づけすると、約束の場所に凛がいた。
店で凛とキスをした日、デートの約束をした。
中々OKを貰えず、俺は初めて苦戦した。
こんなにデートの約束をする事が難しいとは思いもよらぬ事だった。

「凛、お待たせ、めっちゃ可愛いよ、その髪型」

「ありがとうございます」

「今日は紹介したい人がいるんだ」

凛は不思議そうな表情を見せた。

「祐、凛に挨拶して」